「体を温める」イメージの食材生姜。寒い冬や、冷え性には欠かせない食材です。
しかしこの生姜、冷え対策だけでなくアンチエイジングにも効果的な食材なのです。その効果はインドの国立研究所で、とある分野でのアンチエイジング効果が1番であったとの研究結果も出ているほど。どのような点がアンチエイジングに効果的なのか確認していきましょう。
生姜のアンチエイジング効果
生姜にあるアンチエイジング効果は大きく分けて2つあります。その1つが「抗酸化作用」。そして2つ目が「抗糖化作用」です。それぞれに生姜がどのような働きをするのか見てみましょう。
生姜の抗酸化作用
抗酸化作用とは、体内の活性酸素を押さえる働きをする作用。活性酸素とは人間が吸う酸素の数パーセントが不安定な状態に変化したもので、回りの細胞を老化させ、老ける原因となるアンチエイジングで阻止するべき作用の1つ。生姜の成分のうち、「ジンゲロール」と「ショウガオール」などの成分がこの抗酸化作用に有効であるとされています。
活性酸素はしわ、たるみ、シミなどの皮膚の老化現象、動脈硬化、癌、アルツハイマーなど、様々な老化現象を引き起こしますので、これらすべての老化現象に生姜は効果的であるということがわかります。
生姜の抗糖化作用
抗酸化と同様に糖化の一因である「糖化」。糖化とは、体内の糖がタンパク質と結合し、「AGEs」と呼ばれる有害物質に変化することです。この糖化現象により、タンパク質が働かなくなり肌にしわやたるみをもたらしたり、血管の中で固まり動脈硬化を引き起こしたり、髪のたんぱく質を壊し髪のハリを失わせたり、骨のコラーゲンを糖化し骨粗しょう症を引き起こすなど、様々な老化現象が起こるのです。この糖とたんぱく質の結合を阻止し、糖化を押さえる働きをするのが生姜なのです。インドの国立研究機関の結果ではこの生姜は糖化現象を防ぐ糖化阻止率が93%もあることが研究結果としてわかっています。
生姜の効果的な摂り方、注意点
様々な効果のある生姜ですが、この生姜の成分は酸素に触れると成分が変化してしまいます。しょうがを摩り下ろして持ち歩く…という「生姜ラー」と呼ばれる方もいますが、できれば毎日切り立て、摩り下ろしたてを食べるようにしましょう。
また、生姜の効果を出すには加熱をして食べることをオススメします。生の状態の生姜の成分は「ジンゲロール」と呼ばれる成分が多くを占めますが、このままだと抗酸化作用があるものの、体を冷やしてしまうことになります。加熱したものはショウガオールという成分に変り、抗酸化作用は保ちながら、体も温める効果につながります。
加熱する場合の注意点は100度以上で熱さないこと。100度を越える高温で温めると、成分がまた変ってしまいます。1番オススメなのは「蒸す」こと。これにより生姜のアンチエイジング効果はより高まります。
生姜のおすすめレシピ
生姜のアンチエイジング効果と、腸をすっきりさせるワカメを使ったアンチエイジングレシピの紹介です。冬だけでなく、夏もこういった温まるメニューを取ることで体を元気に若々しく保ちましょう。
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