脳を活性化させて老化を防ぐ食生活を。

脳のアンチエイジングという言葉は、「脳トレ」などの影響で一般的な言葉になりましたよね。

脳というのもは、体の重量のおよそ0.2割しかありませんが、そのエネルギーの消費量はなんと体全体の1.8割にも及びます。他に同じくらいのエネルギー消費量があるのは筋肉くらい。全身を動かす筋肉と同じだけ脳はエネルギーを必要とするのです。

これだけ脳と食べ物というのは密接な関係にあり、その分普段の食事に気を使うことは、脳に対して気を使うことでもあるのです。

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脳のアンチエイジングに効果的な食べ物

脳のアンチエイジング

脳のアンチエイジングには様々な方法があり、それぞれをバランスよく取り入れることが大切です。

鮮明な記憶の維持に役立つベリー

アメリカンケミカルソサエティが発表した研究結果によると、ベリー類は脳が鮮明な記憶を維持するのに役立つとのこと。

脳は、神経細胞であるニューロンが情報を伝達しあっていますが、この情報の伝達を助けるそうです。

また、脳に傷をつける活性酸素を抑える抗酸化作用もあるので、記憶の維持&健康な脳細胞を維持するためには、べりーを1日数粒でも食べることが有効です。

ベリー類:ブルーベリー、イチゴ、ブラックベリー、ビルベリー、クランベリーなど

ストレスから守るビタミンC

人間の脳は、常に神経の伝達物質が伝達しあったり、指令を出し足りしています。それにより、幸せになったり、やる気が出たり、逆に不安になったり、怒ったりするのです。その中でもやる気を起こさせるのがノルアドレナリン。このノルアドレナリンが作られるには、ビタミンCが必要です。

ノルアドレナリンはやる気だけでなく、ストレスに抵抗する抗ストレスホルモンでもあります。ストレスは自分が感じようとしなくても、外的な影響でどうしても受けてしまうもの。ノルアドレナリンがきちんと生成されるということは、体をストレスから守ることにもつながるのです。

ビタミンCをしっかり摂取して伝達物質を正常に作り出し、活発な脳を維持しましょう。

ビタミンCが多い食べ物:ピーマン(特に赤や黄色)、ケール、ゴーヤ、柿、キウイ、紫キャベツ、モロヘイヤ、イチゴ、水菜、ブロッコリー、カリフラワー、レモン、パパイヤ

脳の成長や発達に必要な脂肪酸

マグロを食べると頭が良くなるという言葉を聞いたことがあると思います。これは本当で、マグロなどに含まれるオメガ3脂肪酸が脳の成長や発達に必要な栄養素なのです。

例えば人間が本を呼んだとき、その情報は脳で神経細胞のシナプスを通じて伝達され、人間はその本の内容を理解できます。この伝達が早ければ早いほど、脳が活発な状態なのです。オメガ3脂肪酸は、この情報の伝達をスムーズにする潤滑油のような役割りを果たすのです。オメガ3脂肪酸を摂取するためには、生の青魚を摂取しましょう。

オメガ3脂肪酸が多い食べ物:マグロ、アジ、サンマ、イワシ、ブリ、鮭、クルミ、アマニ油、えごま油など

脳の疲労回復を手伝うビタミン&葉酸

脳というのは絶えず情報を受けており、気がつかないうちに非常に疲れているものです。この脳の疲労を回復してあげることが重要です。

脳の疲労を回復するには脳に酸素をきちんと送り届けるために必要なビタミンB12や葉酸を摂取すること。そして、脳内の伝達物質であるセロトニンを作るために必要なトリプトファンを作り出すビタミンB6を摂取すること。これらの栄養を摂取し、脳の疲労を取りましょう。

ビタミンB12が多い食べ物:しじみ、レバー、ホッキ貝、赤貝、海苔、牡蠣、ハマグリ、サンマ、ニシンなど
ビタミンB6が多い食べ物:ニンニク、マグロ、かつお、イワシ、鮭、鶏のササミ、サンマ、鶏肉など
葉酸が多い食べ物:レバー、枝豆、モロヘイヤ、ほうれん草、菜の花、春菊、アスパラガス、緑茶、クレソン、卵黄、ソラマメ、ネギ、レタス、納豆、ブロッコリー、ケールなど

脳内の伝達物質セロトニンを作るトリプトファン

脳を使うと、脳内でセロトニンと呼ばれる伝達物質が伝達されます。このセロトニンが活発に素早く伝達されているほど、脳が元気だということです。そしてこのセロトニンを作り出すのがトリプトファンという物質。聞きなれないことばですが、実は普段口にするもので摂取をしています。トリプトファンを摂取することは、脳の活性化だけでなく、感情を落ち着かせたり、リラックスすることにもつながるため、精神の安定や、楽しく生活をするためには必須な栄養素。

トリプトファンを摂取して、元気な脳を維持しましょう。

トリプトファンが多い食べ物:大豆製品(納豆、豆腐、豆乳など)、乳製品(牛乳、ヨーグルト、チーズなど)、ナッツ類(アーモンド、ひまわりの種など)、バナナ、肉、赤身の魚、蕎麦、白米など

ここで紹介した以外にも、脳の栄養であるブドウ糖(主食や甘いもの)なども脳にとって必要なもの。ただし、ブドウ糖は摂取しすぎている人が多いので、ここに記載するのはやめました。もし炭水化物抜きダイエットなどでまったくとらないようにしている場合は、せめて果物を毎食少量食べるなどの対処をしましょう。

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