栄養価が非常に豊富なモロヘイヤ。
健康食材のイメージが強く、食べにくいイメージがあるかもしれませんが、調理してみると以外と普通に食べれてしまう隠れた身近食材です。
どのような点がアンチエイジングに良いのか見ていきましょう。
モロヘイヤのアンチエイジング効果
野菜のNO1のカロテン!強力な抗酸化作用。
モロヘイヤにはカルシウムやカリウム、鉄分、ビタミンB1、2など豊富な栄養素がふくまれていますが、中でも特筆するべきなのはカロテン(カロチン)です。
カロテンと効くとニンジンを思い浮かべるかもしれませんが、ニンジンが8600μgなのに対し、モロヘイヤは10,000μg。ほかのカロチンが豊富な野菜と比べても、ほうれん草、あしたば、春菊のおよそ2倍、にら、こまつな、、ケールの3倍など、多くのカロテンを含んでいることがわかります。実はそれ以上にカロテンを持っているのが紫蘇なのですが、紫蘇を大量に食べるのはなかなか難しいですよね。沢山食べられる野菜としてはモロヘイヤが1番と言ってよいでしょう。
このカロテン、体内に入ることでビタミンAとして機能をします。ビタミンAは強力な抗酸化作用がある抗酸化ビタミンです。
体が酸化するのを防いでくれるカロテンはアンチエイジングの強い味方。酸化によって起こる老化現象は、肌の劣化、しみ、しわ、たるみ、内臓器官の劣化、血管内にできる動脈硬化、脳の痴呆、癌などの病気など、非常に様々。これらを食い止めるためにも、酸化を起こさない抗酸化ビタミンは必要なのです。
ネバネバ効果で体の糖化や腸のデトックス
モロヘイヤと言えば、おくらを切ったときのようなネバネバ感がありますよね。あのネバネバは水溶性の食物繊維です。
水溶性の食物繊維とは、水に溶ける性質を持っているため、体のなかで溶け、ネバネバした状態でゆっくりと食道や胃、腸を通過し、最終的に消化されないので体の外に排出されます。
このゆっくりネバネバと消化器官を通過する際に、余計な毒素などを絡めとリ排出してくれるのです。
その効果により、例えば血糖値の上昇を抑えたり、AGEsという料理に含まれる、タンパク質と糖質が熱されることによって出来る有毒物質を体内に取り込まず排除してくれるのです。この働きによって体の「糖化現象」を防ぎます。
体の糖化とは、体内で糖とたんぱく質が結びついて有害物質になり「AGEs」を生み出すこと。この原因は血糖値の上昇と、食事に含まれるAGEsの摂取です。その両方に効果的なのがこのネバネバした水溶性食物繊維。
アンチエイジングで1番の注目キーワード、糖化を抑える食べ物なんですね。
モロヘイヤの効果的な摂り方、注意点
モロヘイヤに含まれるカロテンは油と一緒に取ると吸収率がぐんとあがります。油を使った炒め物や、おひたしにちょっとごま油をたらして風味をつけたり、サラダにしてドレッシングをかけたり、ナムルにしたり、お肉などと一緒にスープにして飲むなどがおすすめです。
また、モロヘイヤのネバネバ効果は食事の最初に摂ることでより発揮されます。食事の最初によくかんで食べ、ネバネバ効果により血糖値の急上昇などを防ぎましょう。
モロヘイヤの簡単レシピ
意外にも簡単に料理できるのがモロヘイヤの良いところ。普段の料理に使っちゃいましょう。
■お味噌汁にモロヘイヤ
熱した出汁にモロヘイヤを茎→葉の順番で入れて味噌を溶くだけ!いつものお味噌汁となんら変りません。葉っぱは茹ですぎないよう注意!
■モロヘイヤのおひたし
お湯でモロヘイヤを茎→葉の順番で茹でて、水を切り、カットし、醤油と鰹ぶしをかけて完成。ほうれん草と一緒ですね。ネバネバ感を出すために、サッと茹でて、水気をしぼりすぎないほうが良いです。
■モロヘイヤっこ(冷奴)
茹でて刻んだモロヘイヤを、お豆腐に上にのせ、お好みでポン酢か醤油で。湯豆腐にしても美味しいです。
酢の物に入れても、洋風なコンソメスープなどに入れても、オクラなどのネバネバ食材と混ぜても美味しいです。簡単に使えるモロヘイヤ、色々な料理にためしてみてくださいね!
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