甘いスイーツにかかっていたり、ミルクティーに香り付けするシナモン。甘いものと一緒にとるようなイメージですよね。
このシナモン、実はアンチエイジングにとっても良い食べ物だったのです。ただし食べすぎは逆に危険ですので、きちんと最後まで読んで正しい摂り方を知りましょう。
シナモンのアンチエイジング効果
シナモンの有効な成分の1つに、血糖値を減少させるという効果があります。シナモンを摂取すると最大で30%もの血糖値を抑えることが出来たという研究血管が出ています。
シナモンの血糖値やコレステロールへの影響
空腹時血糖値:マイナス24.59 mg/dL
総コレステロール値:マイナス15.60 mg/dL
中性脂肪値:マイナス29.59 mg/dL
悪玉コレステロール:マイナス9.42 mg/dL
善玉コレステロール:プラス1.66 mg/dL
みてわかるとおり、空腹時の血糖値を下げ、中性脂肪や悪玉コレステロール(LDL)を下げ、さらに悪玉を減らす善玉コレステロールが上がっています。
血糖値を抑えることは糖化を防ぐこと
単にこれをダイエット効果というだけではなく、血糖値が高い時間を減らすということで、体の老化を引き起こす「糖化」の減少にもつながるのです。
糖化とは、体内の糖がたんぱく質と結びつき体に有害な物質に変化すること。肌の老化や、体内の臓器、血管の老化を引き起こします。血糖値が気になる人、食べすぎていると実感しているひとは、知らないうちに糖化がすすんでいるかも。シナモンを摂取することで、効率よく血糖値のコントロールを行いましょう。
シナモンの効果的な摂り方、注意点
シナモンは健康に良い反面、体の肝機能障害を引き起こす成分も入っています。サプリメントだとその成分を過剰摂取する可能性がありますので、必ずシナモンパウダーなど食品から摂取しましょう。
サプリではなく食べ物で!おすすめはセイロンシナモン
以下は東京都福祉保健局の調査結果です。シナモンの香りの成分「クマリン」の過剰摂取は危険。サプリメントは大量のクマリンが入っているので注意が必要。通常のスパイスやお菓子に含まれるシナモンを普通の量摂取するならば問題なし…ということです。また、シナモンには種類があり、セイロンシナモンとカシア、もしくはそれらの混ざったものが市販されています。セイロンシナモンは「クマリン」の量が多くないので安心ですが、カシアの場合は量に注意を払いましょう。
東京都では平成19年度に、市販されているシナモンスパイスやシナモンを含む食品のクマリン含有量について、実態調査をしました。調査の結果、平均値で、スパイスではクマリンをセイロンシナモンから13.7ppm、カシアから3257.5ppm検出しました(1ppmとは、1キログラムの食品から1ミリグラムのクマリンを検出すること)。また、シナモンを含む菓子では19.7ppm、サプリメントでは2640.0ppmのクマリンを検出しました。
この値から体重50キログラムの成人の1日許容量(各食品について、人が一生涯にわたり摂取しても健康への影響上問題がない一日当たりの摂取量)を計算すると、セイロンシナモンでは364.6グラム、カシアで1.5グラム、菓子で253.3グラム、サプリメントで1.9グラムでした。(図2)
数値を見てわかるとおり、市販のスパイスとサプリメントではクマリンの量がかなり違います。
シナモンは1日0.6g程度で十分。シナモンパウダー1ふりが0.1gなので、6ふりで十分なのです。過剰摂取をしないように必ずシナモンパウダー6ふりに抑えましょう。この量であればセイロンシナモンでもカシアでも問題はないようですが、念には念をということで、原材料を確認し、セイロンシナモンを選ぶようにすることをオススメします。
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