ケールと聞くと、、青汁を思い浮かべる方も多いかもしれません。実際ケールは大麦若葉などと並び青汁の基本材料。昔の栄養失調を改善するためのドリンクであったほど、栄養価が高い野菜です。
ケールのアンチエイジング効果
ケールの特徴はなんといってもバランスの良い豊富な栄養素。
抗酸化作用のある人参の倍あるビタミンA、牛乳の2倍のカルシウム、
特にビタミンAはブロッコリーの8倍、ニンジンの2倍、カルシウムは牛乳の2倍以上、ごぼうの3.5倍の食物繊維、キャベツの6倍以上のビタミンC…その他のビタミンやミネラル。植物が持つ力であるフィトケミカルのクロロフィル、脳細胞の活性化やストレスを抑えるGABA(ギャバ)などなど、その栄養は野菜の中でもトップクラス
目の老化防止に効く抗酸化物質ルテインが豊富
そのなかでも特徴的なのがルテインという物質です。ルテインは目のアンチエイジングに必要な要素。
肌は、紫外線を受けると活性酸素が活発になり、シミなどを作りますよね。同じように、目というのは、紫外線の影響を絶えずうけ、活性酸素が活発に動き影響を受けています。活性酸素とは紫外線などを防ごうとしますが、そのパワーが強いため回りの細胞まで傷つけます。その結果、白内障、黄斑変性症、緑内障などの病気を引き起こすに至るのです。
この影響から目を守るのが、ルテインと、ゼアキサンチン。これらが多い状態だと、活性酸素の影響を押さえ、老化の進行が遅いと言われています。
このルテインが豊富なのは、ケールや、ほうれん草など。特にケールは生の状態だと、39.550μgという高いルテインを含みます。ほうれん草は生の状態で112.198μgほどです。熱を加えるとほうれん草は微減ですが、ケールは半分ほどに減ってしまいます。
より効果的に目のアンチエイジングを考えるならば、生のまま食べましょう。
本場アメリカ在住の日本人に聞いた!ケールの効果的な摂り方、注意点
実はケールはアメリカの健康志向の方に人気な野菜であるそう。今回は、アメリカ在住の日本の方に、なぜ流行っているのか、どんな風に調理しているのか伺ってみました。
アメリカで人気!ケールの食べ方とは?
ここアメリカでも、ケールは今人気野菜になっています。ケールはニンジンやリンゴと一緒にミキサーでジュースにして飲んでいます。また、バナナを入れるとグリーンスムージーとしても好まれています。最近はどこのスーパーでも、ミキサーが見られるようになり、味より健康のために飲む人が多くなりました。健康志向が大分徹底してきています。
日本のように、粉末青汁はあまり見かけません。色々な野菜をミキサーに放り込んで、ぐぐっと飲む人がほとんどです。
ケールは、以前から青汁としては有名でした。それまではあのごわごわした葉が、どうみてもおいしそうには見えませんでした。特にカリホルニアで育ったケールは、太陽を一杯浴びて育つので、緑の濃さは一番ですが、ちょっとサラダで食べるのはと思っていました。
最近は、ごわごわ感は同じですが、苦味が大分少なくなってきました。多分、育ちすぎないうちに取るからでしょうね。青汁にしても、サラダにしてもずいぶん美味しくなってきました。
ケールの栄養価はとても高く、便秘を解消し、コレステロールを下げる効果があり、美容にも若返る成分のカロチンやビタミンCなどが多く、料理法も色々でてきて、今は好んで食べられる食材になりました。抗酸化物質のルテインが一番ケールに多く含まれています。
ケールは、キャベツやブロッコリーの原種ということなので、栄養がびっしり入っている優れものの野菜なんです。前から野菜やくだものに、生活習慣病の予防に効果があるという事は、言われていました。野菜やくだものに豊富に含まれている食物繊維ではないか、それらには、ビタミンA・C・Eはもちろん、カロチンが豊富で、がんの予防にもなるのではないかと、推測されています。そこで今、発がん物質を抑えるのではないかと、注目されているのが、ケールです。
ケールはキャベツやブロッコリーと同じアブラナ科で、キャベツは胃腸薬として薬にもなるほど優れた野菜で、ブロッコリーも薬にこそなりませんでしたが、アメリカでは一番健康に良い野菜として、親は子供に、なんとか食べさせようと必死になっています。
ブッシュ大統領がブロッコリーは嫌いと言ったら、子供たちによくないでしょ、と親達に騒がれ、テレビで必死になってブロッコリーを食べてる姿が放映された事もあります。今はもうブロッコリーではなくケールになってきました。アブラナ科は、前から発ガン物質の活性化を抑える可能性があるのではないかと、いわれています。
ケールは、アブラナ科のキャベツ・ブロッコリーの原種なので、究極の野菜として人気が一番ですね。
ケールの調理法
食べ方として、まずはサラダがあります。ケールは、キャベツ、ニンジンを細めの千切りにし、ナッツ類をパラパラとかけ、クランベリーやレーズンなどのドライフルーツをかけ、オリーブオイルとレモン(酢でも)のドレッシングが一般的です。ひよこ豆なども入れると、しっかりした朝食にもなります。ドレッシングもちょっと濃厚な方が、いくらでも食べられます。
アメリカではサウザントドレッシングと言って、マヨネーズを甘くしたような味が合います。ケールはちょっと苦味があるので、甘いドレッシングだと、思ったより苦味を感じません。あとドライフルーツは甘く、ナッツはコリコリとした感触で、何かとてもマッチするのです。
こちらのお店では大きな袋に、ケール、キャベツ、にんじんが刻んで入っていて、一緒の袋にドレッシングも付いているので、とても簡単にサラダが食べられます。ケールの葉を使った料理して簡単で美味しいと評判なのは、ケールチップスです。
洗ったケールの芯は取って、葉だけにし、重ならないように並べ、オリーブオイルと塩を振り、オーブンで15分ほど焼く。葉っぱがパリパリになったら出来上がり。ちょうど味付け海苔のような、パリとした感じです。ただし、栄養価は減ってしまいますので、あくまでおいしく食べるための調理方法として聞いてくださいね。
ケールとチョリソーをオリーブオイルで炒めチーズを混ぜて、卵でまく。オムレツのような感じの惣菜も美味しいですよ。キッシュも美味しいですね、ほうれん草と同じ様に使います。生クリームやチーズ、トマトがケールの苦味とマッチし、火を通すことで甘みが増します。
また、フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて、にんにくに香りが出てきたら、食べやすい大きさにカットしたケールを炒めて、サッと炒めます。次に水、あればチキンストックを入れて、しんなりしたら、ナッツ、あれば松のみが美味しいです、を入れて塩、こしょうで出来上がり。簡単でお酒のおつまみにもなり、もちろんご飯とも合うので、ケールさえあれば、一品がサッとできちゃいます。
このほかにも色々調理方法はありますが、なれていない方は、ほうれん草感覚で使ってみてはどうでしょう。
緑黄野菜の王様とも言われるケールは、ヨーロッパのように、揚げ物やポタージュ、ロールキャベツにしたり、身近にもっと使いこなせば、健康増進に大いにプラスになっていく事でしょう。
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