日本人の食卓にとってなじみ深い食材であるほうれん草。緑黄色野菜の代表ですね。大変バランスの良い食材です。
ポパイのイメージもあり、栄養素が高いことはなんとなく浸透していますが、良く知られていない栄養素も含んでいます。
この栄養素が結構良い働きをしているので是非、ご一読を。
ほうれん草のアンチエイジング効果
傷ついた遺伝子を修復してくれる核酸
バランスよく栄養を含んでいるほうれん草ですが、その中でもあまり知られていないのが、「核酸」と言う栄養素。
この核酸、体のなかではDNAとRNAと呼ばれるもの。DNAはご存知新しい細胞を作るための指示出し係の役割り、そして聞きなれないかもしれませんがRNAがその指示を受けて細胞を作るのです。つまりDNAは設計者、RNAは工場。人間を構成する60億の細胞は、毎日核酸によって作られ、そして毎日死に、生まれ変わりながら体を構成しているのです。
核酸は、体内で作られるため今まであまり注目されていなかったのですが、20歳くらいから減少をしはじめ、傷つきうまく指示だしを出来なくなっていきます。核酸が間違った指示を出し、間違って細胞を作ることで異常な細胞が生まれ、癌などの病気を引き起こすのです。
この核酸、実は食べ物で摂取できます。その食材のなかで身近な野菜がほうれん草です。ほうれん草などを摂取すると、それに含まれる核酸が体のなかで新たなDNAやRNAとなったり、傷ついた核酸を修復してくれます。細胞を作る場所そのものをアンチエイジングするという、まさに究極のアンチエイジング食材というわけです。
ビタミン+鉄分+葉酸という女性の味方
ほうれん草は、特に女性にとって、是非食べていただきたい野菜です。その秘密は豊富なビタミン、そして鉄分、葉酸です。
ビタミンは抗酸化ビタミンと呼ばれるビタミンA、C、Eがすべて豊富。これにより体が錆びるのを防ぎ、若々しい肌や、元気な血液、臓器、脳を作り出します。さらに鉄分や葉酸は血液の中の赤血球を作り出す大事な要素。貧血気味の人だけでなく、血行が悪い、代謝が悪いなどの原因も鉄分不足などから起こることがありますので、意識的に摂取するようにしましょう。
美肌にも効果が!
例えば鉄分は血液の成分となり血行を良くし肌のくすみを無くしたり、各肌細胞を生き生きとさせますし、抗酸化ビタミンであるβ-カロチンやビタミンCを両方豊富に含んでいるので、肌の酸化を防ぎ、シミ、そばかす、しわ、たるみ、など肌のアンチエイジングに役立ちます。
ほうれん草の効果的な摂り方、注意点
ほうれん草に含まれる豊富なビタミンは熱に弱いもの。炒め物のときは強火でさっと炒める程度に、茹でるならしゃぶしゃぶ程度に、出来るだけ熱を通さないように調理しましょう。また、処分してしまいがちな根っ子の少しピンクがかっているところは、鉄分やミネラルが豊富なので、しっかり洗って捨てずに食べましょう。
ほうれん草のシュウ酸は取りすぎ注意
あまり火を通しすぎないほうが良い…と言いながら、もう一方でカ「シュウ酸」にも気をつけなければいけません。
そもそもシュウ酸とは植物がもともと持っている酸の1つで、カルシウムと結びつくことで結石や、骨粗しょう症などを引き起こします。ほうれん草を食べると感じるエグみの原因ですね。
シュウ酸は水に晒したり、茹でると減少するといわれており、5分茹でると半減するという実験結果が金沢大学で出ていたりもします。
とはいえ、1日1kg食べないと影響はないと言われていたりもしますので、すでに結石や骨粗しょう症の症状がある人以外はそこまで気にする必要はないでしょう。
お水をたくさん飲んだり、カルシウムを摂取することをおすすめします。ほうれん草であればシラスなどと一緒に食べたりすると良いですね。
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