糖化が引き起こす病気とは

体の中で、糖とタンパク質が結びつくことで出来るAGE(終末糖化産物)、どのような悪影響を体に及ぼすのでしょうか。

まず1つとして肌などに影響を与えるコラーゲンの破壊があります。アンチエイジングに興味がある人にとっては、一番重要な問題でしょう。

糖化が原因の病気

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お肌の老化は深刻な問題。しかし、それ以外にも「体の病気」の面へも影響があるのです。老化現象の原因の1つである「糖化」がどのように体に影響するのか見て起きましょう。

病気

動脈硬化を引き起こす原因の1つに

体中の血管もコラーゲンで作られています。この血管を作るコラーゲンAGE(終末糖化産物)が付着するのですが、問題はそれだけではありません。

動脈硬化という病気を1度は耳にしたことがあると思います。

血管の中で悪玉コレステロールが増えてしまい、血管が詰まることによって細胞に栄養が行き渡らず、最悪は死にも繋がる怖い病気です。

この血管の中で増えた悪玉コレステロールにAGE(終末糖化産物)は付着してしまいます。

すると、前述で記載した「マイクロファージ」が出動し、AGE(終末糖化産物)がついた悪玉コレステロールを取り囲むのです。

血管のなかでマイクロファージに囲まれて大きくなった悪玉コレステロールは、そのまま血管を詰まらせる原因となってしまいますし、血管自体の老化にも繋がります。

がんを発症させる原因の1つに

日本人の死因の1位は癌、2位は心臓病、3位は脳卒中です。脳卒中も心臓病も、動脈硬化が原因の1つ。つまりAGE(終末糖化産物)が原因の一部に作用しているのです。

癌は関係ないと思うかもしれませんが、実はこの癌もAGE(終末糖化産物)の影響を受けています。

人間は60兆個もの細胞から出来ており、毎日その1/60…つまり1兆もの細胞が新しく生まれ、そして同じ数死んで行きます。その細胞はDNAによって設計図されており、新しい細胞を指示書どおりに作っているのです。

しかし、この細胞がDNAのミスでエラーのある細胞をつくってしまう場合があります。このエラーした細胞こそ、癌細胞なのです。

驚くべきことに、人間は1日5千個ものがん細胞を自ら生み出してしまっていることになります。

通常は体の免疫で駆逐して行くのですが、年をとると免疫が落ち、癌の発症に繋がるのです。

AGEs(最終糖化物質)は、DNAにも付着し、そのエラー細胞の数を増やしてしまうのです。さらにがん細胞にAGE(終末糖化産物)が付着すると、癌を転移させやすいという研究結果も出ています。

癌の発症、さらに転移にまで、AGEs(最終糖化物質)が関わっているのです。

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