女性に限らず、多くの男性も若々しさを保ちたいと感じています。一般的に男性の外見に老化が見られるようになるのは早くて30代前半、そしてたいていの人は40代から50代といわれています。もちろん老化を止めることは困難ですが、老化スピードを遅くらせようと努力している男性は大勢います。そしてそれらの男性の間で老化を促進する因子として注目されているのが糖化です。
糖化とは体内の余分な糖分が蛋白質と結び付くことです。糖化が起こるとAGEという最終糖化産物が生成されます。このAGEが体内に蓄積すると臓器や血管、皮膚、骨などを劣化させ、老化を招きます。糖化は食後に余分な糖分が血液中にあふれてしまうと生じやすくなります。ではどのようにして糖分の過剰摂取を防ぎ、糖化を予防できるのでしょうか?気をつけるべき食材、そして食事の取り方を中心にその方法をご紹介いたします。
気をつけるべき食べ物とは?
まず男性が特に注意すべきなのはお酒でしょう。中でもビールには糖質が多く、飲みすぎは糖分の過剰摂取につながります。またお酒を飲んだ後にラーメンを食べることが習慣になっている人は更なる糖分を摂取することになります。炭水化物は分解されて糖分になりますので、ご飯や麺類などの食べ過ぎは糖分の取り過ぎにつながります。その他にも果物、芋類、ごぼう、南瓜、にんじんなどの野菜も血糖値を上昇させます。
糖化を防ぐ食べ方とは?
食べ方を工夫することで糖化を予防することができます。食事の際にまず食物繊維を食べ、その次に蛋白質、そして最後に炭水化物という順番で食べるなら血糖値の急上昇を抑えることができます。また食事の前に緑茶を飲むこともお勧めです。緑茶にはカテキンという成分がふんだんに含まれていますが、このカテキンは血糖値を下げる働きを有しています。
またヨーグルトなどの乳製品を食事の前に食べることも効果的です。乳製品は消化された食べ物が胃から小腸に送られるスピードを遅くする作用を有しています。このスピードが遅くなることで糖の分解スピードも遅くなり、一度に血管に大量の糖分が進入するのを防いでくれます。また乳製品には乳清蛋白という成分が含まれています。この乳清蛋白はインクレチンというホルモンを小腸から分泌させる働きを持っています。インクレチンは血糖値をコントロールするインシュリンの分泌を促すホルモンであるために血糖値の上昇を防いでくれるのです。
また食事の前に大豆製品を食べておくのも非常に効果的です。大豆には不飽和脂肪酸のリノール酸が多く含まれていますが、これは血中のコレステロールを下げて血糖値や血圧を安定させる栄養素です。
また食べすぎが続いてしまった場合、しばらく軽めの食事を取るように心がけることも大切です。なぜなら食べすぎが続くと高カロリーや糖質が高い食事に体が慣れてしまい、それが普通であるという意識が知らず知らずのうちに働いてしまうからです。体が不必要なカロリーや糖分を必要としないよう、常に注意を払うのは非常に大切です。
しかし糖分を警戒しすぎて極端な糖質制限に走る必要はありません。糖分は体を動かすのに必要な大切なエネルギー源であり、脳の機能にも影響を与えます。食後1時間後の血糖値が150を超えていたら要注意、そして200を超えたら危険信号という見方が一般的ですが、もし糖分の摂取量がいまいちよくわからないという人がおられるなら、家庭用血糖計などを購入してこまめにチェックすることもできます。また食後血糖値は医療施設で測定してもらうことも可能です。
さらに糖化について知りたい場合はこちらのページも確認すると良いと思います → 糖化を防ぐ「抗糖化食品」でアンチエイジング!
糖分は大切な成分ですが、それを取り過ぎると老化を招いてしまいます。女性に比べると食べ物に対する意識が薄いといわれている男性ですが、不必要な糖分の摂取を避けるように心がけるだけでも見た目を若々しく保つことができます。ちょとした意識が見た目を左右しますので、「糖分の適量」を常に考えて食事を取るなら、アンチエイジング効果が見られることでしょう。
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