老化の原因である糖化を防ぐための栄養素、食べ物の紹介です。
糖化を防ぐ「抗糖化食品」にはいくつか種類がありますが、その中で糖の代謝の促進をするタイプの栄養素、食べ物を解説します。
糖の代謝を促進する栄養素でアンチエイジング!
まず1つ目の抗糖化物質は「糖の代謝を促進」する栄養素です。
糖化現象は、体の中で糖が余っている状態が長く続くと発生しやすくなります。つまり、糖がきちんとエネルギーとして代謝をされれば、糖化現象がおきにくくなるのです。糖がエネルギーとして消費されるためには以下のような物質が有効です。
糖の代謝を促進するビタミンB1
ビタミンB群とは、ビタミンB1、ビタミンB2を指します。ビタミンB2が脂肪の燃焼に必要なのにたいし、ビタミンB1 は糖の代謝が有効になります。
ビタミンB1 とは、糖がエネルギーとして燃焼される際に必要な酵素を補助する補酵素の役割りを果たします。ビタミンB1が不足すると、糖が効率よく分解されないだけでなく、疲労が溜まる、むくむなどの症状が起こる場合もあり、さらに多量に摂取しても弊害がありません。
ビタミンB1が多く含まれる食べ物
ビタミンB1が多い食べ物はなんといっても豚肉。ただし、脂質の取りすぎは悪玉コレステロールや中性脂肪が増える原因になります。
活性酸素と結びつき過酸化脂質という老化の原因にも繋がりますので、適度な摂取を心がけましょう。脂質の多い豚バラ肉や加工肉であるベーコン、ハムなどを避け、ひれ肉やもも肉、ロース肉などを選ぶことをオススメします。
ビタミンB1が多い食べ物 | 量(100g中) |
---|---|
豚ヒレ肉 | 0.98 |
豚もも肉 | 0.90 |
うなぎのかば焼 | 0.75 |
豚ロース肉 | 0.69 |
鯛 | 0.34 |
グリンピース | 0.33 |
えだまめ | 0.24 |
ビタミンB1のおすすめ摂取方法
ビタミンB1は脂溶性のビタミンです。そのため油と一緒に摂取するとより吸収率が良くなります。
ただし、焼いた豚肉はAGEsが増えてしまいますので、茹でたり蒸した豚肉をごま油やオリーブオイルなどの入ったドレッシングで食べるなど工夫をしましょう。
aリポ酸(アルファリポ酸)、コエンザイムQ10
aリポ酸(アルファリポ酸)やコエンザイムQ10は細胞が糖や脂肪などの栄養素を効率よくエネルギーにするための燃焼効果を高める酵素の1つです。実はこの2つ、もう1つの老化の原因である「酸化」を防ぐ抗酸化物質でもあるのです。
糖や脂肪を燃焼しAGEs(最終糖化生産物)の発生を抑え、活性酸素を除去するアンチエイジングには欠かせない栄養素ですね。
これらは別途、抗酸化物質のところでまとめていますので、それぞれ確認してください。
→aリポ酸(アルファリポ酸)とは、aリポ酸が含まれる食べ物
→コエンザイムQ10とは、コエンザイムQ10が含まれる食べ物
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