欧米では、昔から消化器系や肺の病気、体内の痛みなどの治療として使われてきたのがキャベツです。
アンチエイジングにはどのように良いのか見ていきましょう。
キャベツのアンチエイジング効果
サラダに、揚げ物のつけ合わせに、炒め物に、スープに…どんな食事にもあう優秀な野菜キャベツ。毎日の食卓にもきっと馴染み深い食材でしょう。このキャベツ、当たり前に食べていますが、実はアンチエイジング効果が高い食材なのです。
癌予防に効果のある成分が豊富
キャベツには「インドール」という化合物が含まれています。このインドールは植物がもつ独自の栄養素、フィトケミカルの一種です。このインドールは発ガン物質を無毒化する作用があることで知られています。癌とは、不完全な細胞から発生する病気。この不完全な細胞が不完全な物質になるのを防いだり、魚のこげなどの発がん物質を無毒化することが可能なのです。
他にも、乳がんや前立腺がんに関するホルモンの働きを阻止するなど、癌に対して有効な実験結果が出ています。
そのほかにも、キャベツに含まれるデトックス成分、イソチオシアナートも同じく癌の生成を防ぐ効果があったり、発ガン物質の活性を抑えるペルオキシダーゼが入っていたり、アメリカの国立癌研究所が提案する「癌に対して有効な食べ物」のトップ群にも選ばれているなど、癌にとってとても有効であることがわかるのです。
お酒の前にキャベツで胃腸の老化を防ぐ!
キャベジンという商品を聞いた事がありますよね。あれは、胃や腸の粘膜を守る効果があります。その名前の由来ともなっているのがキャベツです。キャベツには胃や腸の働きを守るために必要なビタミンU、Kが豊富に含まれています。
胃や腸は食べ物を消化し吸収する大事な器官。ここが荒れてしまったり、疲れてしまうと、栄養の吸収がきちんと行えなかったり、便秘や腸内環境の悪化の原因に。キャベツに含まれるビタミンU、Kで胃腸の粘膜を丈夫にして、胃腸の老化を防ぎましょう。
特にお酒などの胃腸が荒れる原因になるものを多く摂取する人は、毎日の生活にキャベツを取り入れる、お酒を飲む前に食べるなど、特に積極的に食べましょう。
レッドキャベツならアントシアニンによる抗酸化作用も
キャベツにはビタミンCが豊富で抗酸化作用が高い食べ物です。しかし、もし紫キャベツ(レッドキャベツ)であれば、ビタミンの量も増え、さらにアントシアニンという抗酸化作用の高い植物由来の色素も加わり、抗酸化パワーは絶大なのです。
体の酸化によるお肌の老化、動脈硬化の防止、脳の老化、臓器の老化などを防ぐために選ぶのであれば、紫キャベツをオススメします。
ただし、先に紹介した胃腸の老化に関しては、レッドキャベツに倍にあたるビタミンKが普通のキャベツにはありますので、胃腸を守るのであれば通常のキャベツを選びましょう。
キャベツの効果的な摂り方、注意点
キャベツを食べる際はどのように食べるのが効率よく栄養を吸収できるのでしょうか?
熱さず生がおすすめ!
キャベツに含まれる豊富なビタミンや酵素は熱に弱いもの。生のまま食べるようにしましょう。
水にさらさず栄養を保持!
ビタミンCは水溶性のため水にさらしたりすると栄養が逃げてしまいます。きった後に洗うのではなくきる前に洗うようにしましょう。また、洗うときは手短に。切った後は早めに食べるようにしましょう。
栄養豊富な外側の葉も食べよう!
キャベツの外側を料理に使わずに捨ててしまうという人もいるかもしれませんが、実は外側の葉っぱは栄養が満点なので捨てずに食べてください。とはいえ無農薬や有機野菜で無い場合は、しっかり洗ってから頂くようにしましょう。
にんじんと食べるときは酢を一緒に
にんじんに含まれるとある成分はキャベツの豊富なビタミンを壊してしまうおそれが。ニンジンと食べるときは、お酢を一緒に食べるか、ニンジンを加熱して食べましょう。
ニンジンのアスコルビナーゼがビタミンCを破壊するといわれることが多いですが、破壊はしないのだそう。その代わり酸化させてしまいます。しかしその酸化してしまったビタミンもまた元の姿に戻るのだそう。NGというわけではありませんが、いちよう酸化防止でお酢と一緒に摂取すると良いかもしれませんね。
キャベツはビタミンも食物繊維も豊富な栄養野菜。身近で、調理がしやすいのも嬉しいですよね。毎日の食事で積極的に摂取しましょう。
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