大根…ではなく大根おろしが美容にも健康にも良い!というのがご存知でしょうか?
大根おろしといえば、お肉やお魚、卵焼きに添えたり、しらすなんかと一緒に食べたり、みぞれ煮やみぞれ鍋にしたりと食事に大事なアクセントをくれる食べ物。
なぜおろすことが良いのか、その理由を説明したいと思います。
大根おろしのアンチエイジング効果
大根おろしと大根の違いは1つ「おろされている」こと。この「おろす」という行動が、大根とは違った栄養を生むのです。
癌さえも!毒を無毒化するデトックス効果
大根をおろすことによって発生する物質があります。それが「イソチオシアネート」です。
イソチオシアネートは大根の細胞が壊れて化学反応がおき初めて作られる成分のこと。大根おろしのピリっと辛いあの刺激はイソチオシアネートによるものなのです。このイソチオシアネートは硫黄化合物の一種で、これ単体で、抗酸化作用、殺菌作用、解毒作用、老廃物の排出などを促す効果を持っています。体の中の有害なものを無毒化するイソチオシアネートはまさに天然のデトックスフード。
そして、その中でも注目されているのが癌への効果です。癌とは異常な細胞から発生する病気。その異常な細胞が癌を発症させるのを防ぐ効果があります。がんの食事療法でも注目されているくらいなのです。
消化酵素で腸をキレイに
大根をおろすことでもう1つ良いことがあります。それは、大根の細胞が壊れることで、中の酵素が元気に体の中で作用するようになるということです。
大根の酵素は、デンプンなどを分解し消化してくれるジアスターゼ、タンパク質を分解してくれるステアーゼ、「焦げ」などの発がん物質を分解できるオキシダーゼ、体内の有害物質、水素が酸化した過酸化水素の分解など、様々な役割りをもちます。後者の2つは先にお話したデトックス効果の1つですが、前者は食べ物を消化する際に必要な消化酵素です。
デンプン分解消化酵素のジアスターゼはご飯や芋などを消化するのに効果的。うどんやパスタ、蕎麦などを注文する際は、大根おろしが乗っているメニューをオススメします。また、タンパク質を分解してくれるステアーゼ。お魚やお肉に大根おろしが添えられているのはタンパク質をきちんと消化させるためという健康的側面もあるのです。
腸がきれいだと体全体の老化防止につながる
消化がされるということは、必要な栄養がキチンと吸収され、不必要なものが体外へ排出されるということ。この消化が滞ると、きちんと栄養が吸収されずに肌荒れや疲れが起きたり、臓器が不調になったり、太りやすくなったりして、さらに老廃物が腸に溜まると有害物質を発生させ全身に回り体の老化につながります。
肌、内臓、体型、脳など健康な体を保つためにも腸をキレイにすることはアンチエイジングの必須条件。大根おろしの消化酵素を積極的に取り入れて、腸内美人を目指しましょう。
大根おろしの効果的な摂り方、注意点
大根の根っこのほうを選びましょう。大根は生長すればするほどに根っこのほうが伸びていきますよね。つまり根っこのほうが若い部分なのです。時間がたつと減ってしまうイソチオシアネートは、若い根っこのほうに多く含まれています。その量は葉に近い部分のおよそ10倍とも。大根を買う際は根っこに近いほうを買うことをオススメします。
すりおをしてから20分以内くらいに食べきってしまうのがベストです。
調理方法は50度程度で効果が失われてしまいますので、かならず生のまま食べるようにしましょう。大根おろしを入れる「みぞれ鍋」や「みぞれ煮」などはあきらめて、大根おろしを鍋の薬味に使ったり、お肉などを調理してから大根おろしをかけるなど、火が入らないような食べ方に変えましょう。
スポンサーリンク